新入生歓迎会で学んだこと

今年は、留学生が二人入ったので、国際料理交流というテーマで新入生歓迎会をやることになった。インドネシア人のマーシャル君は、様々な具材を小さな石臼でこねてインドネシアのサラダを作ってくれた。モンゴル人のバオ君は、モンゴル秘伝の本格的な餃子を作ってくれた。そして日本人の学生は、ピザとティラミスを作った。日本人が提供する料理がピザとティラミスというところが日本人らしいというか、日本人らしくないというか。いずれにせよ、みんなで一緒に作っている時点では、とても楽しかった。

 しかし、いざ出来上がってみると、空気は一変した。というのも、みんなが一生懸命作り過ぎたために、量が多くなりすぎ、味を楽しめないほどになってしまったからだ。どれもおいしいのだが、作った分すべてを食べることなどとてもできない。食べ続けるうちに最初はおいしいと思われていたものもおいしいとは思われなくなってきた。マルクスの剰余価値説をみんなで思いっきり体験してしまったのだ。

 しかし、まあ、これが男子寮の良いところだろう。綿密に計画せずに、失敗をしてしまう。そこから体験的知識と寛容を学んでいく。命にかかわるようなことでは綿密に計画して失敗しないように細心の注意を払わなければならないが、それ以外では計画はそれなりでよいのだ。なぜなら、人は失敗の経験から本当の知恵を学んでいくものなのだから。今の日本には、こういう男子寮的体験が絶対的に必要だ。