卒寮したマックス君、『白鳥の湖』主役に抜擢

マックスウェル・デイビスは去年春風学寮を卒寮してチェコのバレエ団に入団し、プロとしての第一歩を踏み出した。その彼が、いきなり『白鳥の湖』の主役ジークフリートに抜擢された。これは驚くべき快挙である。マックスウェルは当初このバレエ団への入団をなかなか認められなかった。彼のバレエ・スタイルが現在はやっているクールなスタイルとは異なる、感情や個性を重視するスタイルであったからだ。にもかかわらず彼は自分のスタイルを貫きながら、このバレエ団と積極的にコンタクトを取り続け、何とか入団にこぎつけた。つまり彼は、失礼ながら、かろうじて入団できたダンサーなのだ。その彼が主役に抜擢されたのだから、これはまさしく快挙である。

信念を持って自分のスタイルを磨いていくことが良い結果につながることをマックスウェルは示してくれた。We are proud of you, Max!