先ずは、丸木位里・俊夫妻の沖縄戦の絵を納めた佐喜眞美術館へ。記録性・芸術性共に高い丸木夫妻の巨大な絵の迫力に皆びっくり。また、この美術館が墓地内にあり、更にその墓地が最近まで基地の敷地内であったことにも驚かされました。
続いては沖縄那覇聖書研究会の友寄隆静さんの案内で嘉数高台から普天間基地を見ました。町と基地が隣り合わせであることを目の当たりにしました。ここには、戦争の時の弾痕があちこちに残っており、日本軍が銃撃戦に利用したトーチカも残っていました。学生たちは早速中に入って臨場感を味わっていました。
続いてはやはり友寄さんの案内で嘉手納基地へ。普段は写真のような飛行機やヘリが飛び回り騒音が激しいのに、日曜日だったので軍隊はお休み。騒音を表す数値54dB。飛行機やヘリが飛ぶと80dBにまでなるそうです。軍隊がなければいかに平穏で静かかを味わえました。友寄さんが作った素敵なのぼりを広げて写真を撮りました。
夜は、基地反対運動をしている稲葉さんという人が運営している宿に泊まりました。この宿はなんと一泊二食付き1450円。稲葉さんは沖縄の基地問題を何としても学生たちに理解してもらいという思いから、学生には格安で宿を提供しています。夜は稲葉さんや他のお客さんたちと共に遅くまで基地問題について話し合いました。寮生たちの鋭い質問に稲葉さんもたじたじでした。
初日からぎっしりのスケジュールに寮生は疲れ気味でした。お疲れさま。写真を撮り忘れましたが、お昼に食べた沖縄そばは最高でした。
寮は寮生に特定の思想的立場を押し付けようとするものではありません。ロシアによるウクライナ侵攻という現実を踏まえて、いろいろな立場の人の意見に耳を傾けてほしいという思いから沖縄旅行は企画されました。