春風学寮では、環境問題に本気で取り組むことになりました。その第一歩として、藤野電力の高濱宏至さんをお招きして、ソーラーパネル一式を組み立てるワークショップを開催しました。
先ずは講義から。高濱さんは日本を超えて世界中の人たちにソーラーパネルの組み立て方や設置の仕方、使い方を指導しています。世界の様々なエネルギー事情とソーラーパネルの基本的仕組みを簡潔に話してくれました。
ソーラーパネル、チャージコントローラー(バッテリーに電気がたまりすぎないようにコントロールする装置)、バッテリー、インバーター(作られた直流電気を家電で使用できる交流電気に変える装置)をケーブルでつなげば完成です。「えっ、たったそれだけでできるの」と仕組みの単純さにまずは驚きました。
ところが、たったそれだけのことがやってみるとなかなか難しい。三人一組のチームで取り組んでも、二時間近くかかりました。初めてのことですから、それも当然でしょう。
自分たちで組み立てたソーラーパネルを窓から入る陽光にさらしてみると電球に明かりがともりました。曇りだったのに。さすがにみんな感動です。
慣れれば、30分足らずで組み立てられるでしょう。こんなに簡単なら、自分も作って使ってみよう、という気持ちにがぜんさせられました。ただ、問題なのはお値段。ソーラーパネル自体は高くないのですが、バッテリーが非常に高い。原料のリチウムが高いのですね。この点が突破されなければ、手軽には使えません。ここはやはり国からの補助が必要でしょう。